小説「孟嘗君」 カテゴリ
私達夫婦の小説「孟嘗君」感想記です。これから読もうとされている方の参考になれば幸いです。
小説「孟嘗君」のオススメ度

「孟嘗君」は、宮城谷昌光著の5巻に渡る大作。恐らく氏の著書の中では一番面白い内容だと思う。
5巻中4巻の途中までは彼の育ての親である、風洪(ふうこう・後の大商人白圭)の波乱に満ちた生涯が描かれており、これがまた非常に面白いです。
孟嘗君(本名:田文)自体は食客を1000人以上も抱えた侠気ある貴族として有名で、戦国四君(他は魏の信陵君、楚の春申君、趙の平原君)の一人に数えられてます。
舞台は中国戦国時代。斉の国では重臣の田氏が君主の位を乗っ取り、始祖太公望以来の統治者呂氏に替わって君主となっていた。風洪は元大夫の家に生まれた男だが、今や浪人となって斉巨という商人の荷を守る用心棒をやりながらたった一人の家族である妹を養っていた。風洪が守る荷は盗賊に襲われた事が無かった為、
一介の浪人に過ぎない彼を斉巨は厚遇していた。やがて彼の妹は斉の王室の姫に仕える様になるが、子の産まれぬ姫に同情した妹は、風洪に赤子探しを依頼する。気乗りしない風洪だったが、思いもよらぬ場面に遭遇して赤子を手に入れる.....。
